医師紹介
Doctor introduction
門田 聡(もんでん さとし)医師
専門は一般外傷の手術から、北関東では扱うところが少ない足の外科を中心に診療しています。
具体的には足関節捻挫に伴う外傷・スポーツ障害、外反母趾、扁平足、陥入爪(巻き爪)などの治療を行っています。治療は足底板や生活指導などの保存的治療が中心ですが、どうしても治りにくい場合は手術的治療を行います。手術を行う場合は、術後のリハビリテーションもあわせて治療を行っていきます。
平成11年4月 群馬大学医学部整形外科教室入局
平成16年4月 群馬中央総合病院整形外科
平成19年4月 東前橋整形外科足の外科センター
平成22年11月 桐生整形外科病院
医学博士,日本整形外科学会専門医,日本足の外科学会評議員,
日本足の外科学会認定医,
群馬県トライアスロン協会理事
専門: 外傷,足の外科,スポーツ整形外科
趣味: トライアスロン(ロングディスタンス),ウルトラマラソン
足の外科について
「足の外科」は、一般的には馴染みの少ない分野ですが、膝関節より下の運動器(下腿・足関節・足部)を扱う外科です。スポーツ障害においては腰部、膝関節に次いで多い疾患ですが、足の外科を専門に行っている医師は整形外科でもまだまだ少ないのが実情です。具体的には足関節捻挫に伴う外傷・スポーツ障害、外反母趾、扁平足、陥入爪(巻き爪)などの治療を行っています。治療は足底板や生活指導などの保存的治療が中心ですが、どうしても治りにくい場合は手術的治療を行います。手術を行う場合は、術後のリハビリテーションもあわせて治療を行っていきます。
治療例:外反母趾 【外反母趾の保存的治療】
保存的治療として最も効果的なものは足底板(インソール)を使用した治療法です。大半の外反母趾の原因は足の横アーチがつぶれる事で発症します(開張足)。そこで足底板を用いて下から横アーチを持ち上げ、足の変形を矯正します。また軽度の外反母趾においては、足趾をよく動かす運動療法も効果があります。 【外反母趾の手術的治療】 保存的治療を行ってもなかなか症状が改善しない場合は、患者さんの希望も考慮して手術的治療を行います。外反母趾の手術法はこれまで100種類以上の報告があり、当院ではそのうちの数種類の手術法を、患者さんの年齢や活動性、外反母趾の変形の程度等に応じて選択しています。外反母趾の手術の一例:Lapidus変法
術前
術後
経歴
平成11年3月 群馬大学医学部 卒業平成11年4月 群馬大学医学部整形外科教室入局
平成16年4月 群馬中央総合病院整形外科
平成19年4月 東前橋整形外科足の外科センター
平成22年11月 桐生整形外科病院
医学博士,日本整形外科学会専門医,日本足の外科学会評議員,
日本足の外科学会認定医,
群馬県トライアスロン協会理事
専門: 外傷,足の外科,スポーツ整形外科
趣味: トライアスロン(ロングディスタンス),ウルトラマラソン
主な学会発表
- Satoshi Monden, Atsushi Hasegawa, Hiroshi Yako et al.: Surgical treatment of talocalcaneal coalition. BritishOrthopaedic Association/Japanese Orthopaedic Association Combined Congress, October, 2000.
- Satoshi Monden, Atsushi Hasegawa, Hideo Noguchi et al.: A clinical study of chondral separated type of osteochondral lesions of the ankle. 75th Annual Meeting of The American Academy of Orthopaedic Surgeons (AAOS), March, 2008.
- Os subfibulare.第1回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS),2009.
- 距骨骨軟骨障害に対する鏡視下自家骨柱移植術の治療経験.第35回日本足の外科学会,2010.
- 小児足関節外果分離骨(陳旧性剥離骨折)の治療経験.第36回日本整形外科スポーツ医学会,2010.
- 第2中足骨基部疲労骨折偽関節の治療経験.第36回日本足の外科学会,2011.
- 当科における重度外反母趾に対するLapidus法の治療経験.第61回東日本整形災害外科学会,2012.
- 高齢者外反母趾に対するロッキングプレートを用いたLapidus変法の治療経験.第37回日本足の外科学会,2012.
- 足関節外果分離骨に対する関節鏡視下骨片摘出術の治療経験.第38回日本足の外科学会,2013.
- 重度外反母趾に対する低侵襲性Lapidus変法の治療経験.第38回日本足の外科学会,2013.
- 後脛骨筋腱機能不全を起因とする外反扁平足に対する手術治療経験.第63回東日本整形災害外科学会,2014.
- 成人外反扁平足に対するロッキングプレートを用いた手術治療経験.第39回日本足の外科学会,2014.
- 舟状骨疲労骨折に対する手術治療経験.第40回日本足の外科学会,2015.
- 閉鎖性低位脛骨骨切り術.第41回日本足の外科学会,2016.
- 内反型変形性足関節症に対する閉鎖性低位脛骨骨切り術の長期治療成績.第42回日本足の外科学会,2017.
- リスフラン関節症を合併した外反母趾に対する治療経験.第43回日本足の外科学会,2018.
- 外反型変形性足関節症のX線所見とその治療について.第44回日本足の外科学会,2019.
主な論文・解説
- 門田 聡,長谷川 惇:三角骨障害.最新整形外科学体系18(下腿・足関節・足部):中山書店,2007.
- 門田 聡,長谷川 惇:足関節に発生した軟骨下骨嚢腫.骨・関節・靭帯20: 937-940,2007.
- 門田 聡,長谷川 惇,野口英雄ほか:舟状骨骨軟骨障害に対する治療経験.日本足の外科学会雑誌29: 69-74, 2008.
- 門田 聡,長谷川 惇:足関節外果分離骨(副骨)障害に対する鏡視下手術.整形外科最小侵襲手術ジャーナル(JMIOS)51: 41-45, 2009.
- Monden S, Hasegawa A, Takagishi K: A clinical study of chondral-separated types of osteochondral lesions of the talus. Foot Ankle Int. 31: 124-130, 2010.
- 門田 聡,長谷川 惇,野口英雄ほか:距骨骨軟骨障害に対する鏡視下骨片固定術の治療経験.日本足の外科学会雑誌32: 45-50, 2011.
- 門田 聡:足関節外果分離骨(副核)障害に対する鏡視下手術.スキル関節鏡下手術アトラス 足関節鏡下手術:文光堂,2011.
- 門田 聡,長谷川 惇,滝 正徳:足部疲労骨折に対する手術療法.整形外科最小侵襲手術ジャーナル(JMIOS)65: 47-53, 2012.
- Monden S, Hasegawa A, Naohiro H et al: Arthroscopic excision of separated ossicles of the lateral malleolus. J Orthop Sci. 18: 733-739, 2013.
- 門田 聡,長谷川 惇,日尾有宏ほか:内反型変形性足関節症に対する閉鎖性低位骨切り術.日本足の外科学会雑誌38: 17-21, 2017.
- 門田 聡,藤井 浩:トライアスロン障害‐総論‐.臨床スポーツ医学34:716-719,2017.
- 門田 聡:腓骨筋腱断裂,足底腱膜炎.整形外科手術イラストレイテッド 下腿・足の手術:中山書店,2019.
- 門田 聡:Lapidus変法の手術適応と手術法.外反母趾 病態を理解し,正しい治療選択ができる:メジカルビュー社,2019.
- 門田 聡:〈疲労骨折〉舟状骨.明日の足診療シリーズⅢ 足のスポーツ外傷・障害の診かた:全日本病院出版会,2022.